下剋上式練習会とは
下剋上方式という練習会がありました。
8面取れるアリーナだとすると、勝つと1つづつコートが上がって、負ければ下がって
強い選手から1コート、8コートが初級者になります。
どのコートも実力の拮抗した試合になっていきますので素晴らしいゲーム練習ができます。
上級者コートに上がるには
上級者(1234コート)と
中級者~初級者(5678コート)は何が違うでしょう。
1日中見ていると違いがわかってきます。
(今週だけで3日間みてました笑)
私はこの答えを
【アンフォーストエラー】の数だと思いました。
アンフォーストエラー(凡ミス)ですね。
バドミントンはエースではなく、ミスで試合が進行します。
ミスを減らした方が勝つ確率は上がります。
中級者以下が1234コートに上がるには凡ミスを減らすことです。
スマッシュが遅くても大丈夫。クリアが飛ばなくても、ネットが浮いてても大丈夫です笑
ミスなく相手のコートに入れる。これができているかどうか。
どうすればアンフォーストエラーは減るか
どうすればミスが減るのでしょうか?
「シャトルをしっかり見て打て」
「足をきっちり運んで打て」
これを何度も何度も繰り返しアドバイスします。
これでミスが減って上達する選手もいます。
では、これで一向に凡ミスが減らない場合どうしたらいいでしょう?
これには仕組みがありますので理解すれば解決できます。
ミスが減らないのは〇〇が変わらないから
僕が小学生の時、寝癖がついたまま登校していました。
その時に兄から「寝癖くらい直していけよ」
と言われ
「こうやってブラシを使うんだよ」と使い方まで丁寧に教わりました。
しかし僕はまったく話を聞いていません。
相変わらず寝癖のまま登校していました。
ところがある日 クラスに好きな女の子ができました。
すると言われなくても毎日寝癖を直して登校する様になりました。
朝、寝癖を直すのに苦労しているときに
「ブラシの使い方はな!まず水に濡らして、こうだよ!」と再び兄が教えてくれたとき素直に聞けました笑笑
アドバイスは1/10 の分子を動かして10/10にする時に効果があります。
ところが僕の分子は1でしたが、分母も1で1/1
小さかった世界観は満たされていたんですね。
分母は価値観とか世界観です。
ところがその分母が大きくなれば、人間はそこを埋めにかかります。
好きな子ができて、価値観が変わったんですすね。
その時アドバイスすればスポンジの吸収力ですね。
なのでなかなか凡ミスが減らない選手には、分母が大きくなるような仕掛けが必要です。
選手のプレーが変わらないのは価値観が変わらないからです。
価値観や世界観に働きかける。広げてあげることが効果的だったりします。
選手の価値観、世界観を広げる
これに対して私はよく「セッティング」という方法を使います。
その選手に誰かを会わせます。
5678コートにいる選手なら1234コートにいる選手にお友達になってもらう。
お弁当を食べる食べる時に呼んでもらうとか。呼んであげるとか。
他愛のないことでもお話してもらう。
5678コートの選手にとって上級者の彼らは人生の新しい登場人物となります。
新しい世界観、価値観を持ち込んできてくれます。
すると5678の選手は
「あれ? 私のプレーって、なんか、ダサいかも」
「凡ミスって恥ずかしい」
と今の場所の居心地が悪くなります。
(あんなに居心地の良かった第7コートが笑)
分母が広がったんですね。
するとそのギャップを埋めようと、分子が伸び始めますから、ここからどんどんどんアドバイスすると効果があるんですね。
「足を運べ!」「シャトルをみろ!」と言えば伝わります。
選手を見ていると「この子にはこれを教えよう、あれを教えよう」と思うのですが、それと同時に「この子には誰を会わせると価値観が変わるかな、世界観が広がるかな」ということも、同じくらい考えています。
ワンピースでもドラゴンボールでも新しい登場人物によって主人公は刺激を受け、物語が大きな展開をしますよね。
彼らも修行や実戦によってのみ強くなったわけではないのです。
どの子にどの子をセッティングするか?などの細かい内容はまた機会を見つけて触れていこうと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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