ある選手からの相談。
なかなか技術が身についていかないとある選手から相談を受けました。
意識と無意識があって、今はまだ意識下でそのショットを打っています。
しかし反復練習をすればやがて無意識下で打てるようになり、そうなった状態をもって初めて技術といいます。
ドはどこだっけ、これとこれの左下か、ド、よし、ファはそこかは2つあけて、これだ、ファ!
とかやってるうちは意識して弾いてます。でもそのうち手元も見ずに弾けるようになりますよね。
車の運転なんかは、シートベルトをする。いくつかのミラーを確認、サイドブレーキを外してドライブに入れて、ブレーキから足を上げてアクセルを踏みつつ、右後方に注意しながらラジオの音大き過ぎるなぁ、あ、タバコの灰落ちそう、ん?ここ新しい中華料理屋できたんだ‥‥
これだけの動きを同時に処理する超複雑な作業も、繰り返すうち無意識にできるようになります。
これが技術です。特別にコーチングを受けるわけではありません。毎日車に乗るからです。反復は偉大ですね。
大切なのは「答え」?
中には反復してもなかなか身につかないという方もいらっしゃると思います。
今はトンボ山ステージ(前々回ブログから)なんです。
ある日出来るようになりますから、今後とも恐れることなく、その技術だけに拘らず、どんどん次々と新しい練習にも挑戦して欲しいです。
「え?まだできてないのに次の技術を練習するの?ちゃんとマスターしてからではなくて?」
そう思われるかも知れません。
全然大丈夫です!
むしろどんどん先に行っちゃってください。
何故か?
我々はついつい練習で答えを見つけようとします。
皆さんも答えを求めますよね?
しかし、練習では答えよりむしろたくさんの【問い】を立てるのが目的です。
脳の仕組みから説明すると
あのアーティストだれだっけー?
あー! あんなに歌を何度も聴いたのに思い出せないー!
ってことありますよね。
ある日シャワー浴びてて ふとした瞬間に
「あ、あいみょんだ!」
とか突然でてきます。
シャワーがあいみょんを思いだすキッカケになったのではありません。
何のつながりもありません。
脳は初めて検索したその日から、ずっと検索し続けてくれているんです。
ぐるぐるしてる状態なんです。
だからたくさん検索かけてる状態にしておいてください。
あとから繋がってきます。
検索してないことには答えは出ません
大切なのは検索にかけていること。
答えを知ることではありません。
「問いをたてることなんです」
答えがあなたを成長させるのではなく、問いがあなたを成長させるのです。
【人は〇〇の専門家になる】
人間は「どうしたら〇〇できるかな?」の〇〇の専門家になる。と言われています。
「どうしたらレシーブ上手くなるかな?」と問いを立てている人は「レシーブの専門家になる」
「どうしたらサボれるかな?」という人は「サボりの専門家になれる」そうです。
あなたはどんな問いを持ってバドミントンしていますか?
あなたの問いがあなたがどんな選手になるかを決めていくのです。
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