打球後の戻りと立ち位置を分けて考える
面と打点を無理なく作れれば、打球後に次の構えへ戻りやすくなる場合があります。ただし、グリップエンドを意識しただけでコート上の移動距離が減るわけではありません。
底の向きを理由に、立ち位置を一律に後ろへ下げないでください。相手の打点や球種、ダブルスならペアとの守備範囲に合わせ、ネット前も含めて次の球に動ける位置を考えましょう。
グリップエンドを意識する練習方法
ドロップやカットのような遅い球は、手元・面・打点の関係を確かめる補助練習に使えます。ただし、スマッシュとは球速や軌道が違います。遅い球だけで終えず、ラケットで出す球へ段階的につなげていきましょう。
また、初心者のうちは手投げノックなどでグリップエンドを意識する練習を行ってみてください。
Today’s Practice|向きの確認から実戦速度へ
今日直すのは一つだけです。以下の回数と「10回中8回」は、自分の再現性を見るための目安です。全員に共通する認定基準ではありません。1日で6段階を終えず、できた段階とつまずいた条件を記録して続けていきましょう。セット間は一息入れ、疲れて形が崩れる場合はそこで終えます。痛みが出る場合は中止してください。
STEP3からは、返球の種類と目標範囲を先に決めます。例えば、ネット越しに相手側前方の広めの範囲へストレートに返します。奥へ返す練習なら目標を後方に設定し直してください。成功は「目標範囲に返る」「無理のない打点と面」「次の球に備えて戻る」がそろった球です。強く飛んだだけでは成功に数えません。
5割・7〜8割は、普段受ける球速を基準に球出し役と相談する目安です。返す力を5割にする意味ではありません。速さ・左右の幅・球間を同時に難しくせず、指定から外れた球出しは数えずに出し直します。STEP3以降はシャトルを見て打ち、手元の確認は球の合間に行いましょう。
STEP1|構えとグリップの確認
実施回数・やり方:ラケットを身体の前に準備し、合図で左右へ軽く1歩動いて構えへ戻ります。10回×2セット。
成功目標:各セット10回中8回を目安に、膝と肘に余裕があり、握り続けず面を準備できる。
次へ進む基準:2セットとも目安を満たしたらSTEP2へ。
前段階へ戻る基準:8回に届かなければ、移動を外して静止した構えを5回確認してからやり直す。
よくある失敗:肩が上がる、肘を脇に押し付ける、最初から強く握る。
修正方法:一度腕を緩めて構え直す。手を遠くへ突き出さず、持ち替えられる握りにする。
STEP2|グリップエンドの向きとラケット面を確認
実施回数・やり方:身体の前のバック側で、構えから予定の打点までゆっくり動かして戻します。10回×2セット。
成功目標:各セット10回中8回を目安に、無理に手首を曲げず、予定の打点で同じ面を作れる。底と面を別々に確認できる。
次へ進む基準:2セットとも目安を満たしたらSTEP3へ。底が相手を正確に向くことは条件にしない。
前段階へ戻る基準:面がばらつく、肘が伸び切る、8回に届かない場合はSTEP1へ。
よくある失敗:底を相手へ向けるために、面まで極端にねじる。
修正方法:先に返球する面を作り、そのとき底がどちらを向くかを見る。向きを作り込む余分な動きを減らす。
STEP3|手投げによるレシーブ
実施回数・やり方:ネットの反対側から、身体前方の一定のバック側打点へ緩く手投げしてもらいます。10球×2セット。
成功目標:各セット10球中8球を目安に、決めた範囲へ返し、同じ面・無理のない打点で次の合図までに構えへ戻る。
次へ進む基準:2セットとも目安を満たしたらSTEP4へ。
前段階へ戻る基準:8球に届かない、手元を見て球を見失う場合はSTEP2へ。
よくある失敗:飛ばそうと握り続ける、身体の近くまで待って詰まる。
修正方法:球間を長くして面と打点の一点を確認する。球出し役はスイングの届く範囲へ入らず、ゆっくり一定の場所へ投げる。
STEP4|5割程度の速度で返す
実施回数・やり方:同じバック側コースへ、ラケットで穏やかな下向きの球を出してもらいます。10球×2セット。
成功目標:各セット10球中8球を目安に、STEP3と同じ目標範囲・面・打点・戻りを保つ。
次へ進む基準:2セットとも目安を満たしたらSTEP5へ。
前段階へ戻る基準:8球に届かない、底の向きを作る動作で遅れる場合はSTEP3へ。
よくある失敗:速さに驚き、手首だけを返す。腕を遠くへ伸ばして届かせる。
修正方法:球間を確保して準備を早める。向きを毎回作り直すより、球に合う面を用意し、足で距離を微調整する。
STEP5|左右への球出し
実施回数・やり方:5割程度の速度のまま、近い左右2点へ交互に球出し。左右各10球×2セット、計40球です。
成功目標:各セットで左右それぞれ10球中8球を目安に、握りと面を切り替え、打点と戻りをそろえる。
次へ進む基準:両側とも2セット成功したら、同速度の左右ランダム10球へ。8球を目安に返せたらSTEP6へ。
前段階へ戻る基準:片側が目安に届かない場合は、STEP4の固定球へ戻り、苦手な側を確認する。
よくある失敗:足が止まる。バックの握りや底の向きをフォアにも強制する。
修正方法:速度を上げず、左右それぞれに面を作る。球の位置に合わせて動き、片側だけの成功で進まない。
STEP6|7〜8割程度の実戦速度につなげる
実施回数・やり方:STEP5の左右ランダム条件を保ち、まず7割で10球×2セット。合格後のみ8割でも10球×2セットを試します。
成功目標:各セット10球中8球を目安に、底の向きを逐一考えず、狙った返球・無理のない打点・次球への戻りを保つ。
次へ進む基準:7割の2セットが安定したら8割へ。8割も2セット安定したらその日は終了。次回も低速の確認から始める。
前段階へ戻る基準:8割で崩れたら7割へ。7割でも目安に届かなければSTEP5へ。固定球でも崩れる場合はSTEP4へ戻る。
よくある失敗:全力へ上げ続ける。球速とコース幅を同時に増やす。1球返して動きが止まる。
修正方法:変えるのは球速だけにする。グリップエンドへの意識を減らし、相手とシャトル、返したい場所を見る。
練習後は「今日確認した一点」「成功した回数」「崩れた球速やコース」を短く記録してください。底の向きをそろえた回数ではなく、面と打点を合わせて返し、戻れた回数を増やしていきましょう。
グリップエンドとレシーブのよくある質問
グリップエンドは、ずっと相手に向けますか?
固定しません。準備・インパクト・戻しで向きは変わります。相手へ向ける形を作り続けるより、シャトルに合う面と打点を優先してください。
バックハンドやスマッシュレシーブでも使えますか?
バック側の遅い球で手元と面の関係を確かめる入口として使えます。スマッシュにもつなげられますが、速い球では向きを作り直す余裕がないことがあります。STEP4以降で球速に慣れ、向きを意識しなくても返せる状態を目指しましょう。
まとめ
バドミントンでは、スマッシュレシーブの際に食い込まれることが多くなったり、体とラケットの間に空間を作れないといったことで悩んで居る方が非常に多いです。
今回はグリップエンドにフォーカスして解説していきましたが、実際にはきちんと体に空間を作り、前でレシーブのインパクトを捉える基礎を作れる方法だと思います。
特にジュニア選手や初心者の方の中には、手が『招き猫の手』のようにレシーブしてしまい、奥まで返球できないという方が多くいます。
飛距離だけを追わず、面と打点が合うか、打った後に構えへ戻れるかを確かめてください。握りを強くし続けたり、手首だけを無理に折ったりせず、遅い球から同じ動きを繰り返しましょう。
この方法はあくまでも1つの方法で、簡単にできる手段として捉えていただければ嬉しいです。
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